- 2010-10-24 (日) 14:44
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大変お待たせしました。
遅れに遅れている DUBSTEP アーティスト・インタビュー、取り急ぎこのブログの中でどんどんアップしていきます!
UK DUBSTEP界に彗星のごとく登場し、またたくまにヨーロッパ、日本に浸透していった超個性派異端レーベルSKULL DISCOを主宰し、昨年ZIPのPERLONからのアルバムがあらゆる層にアピールした呪術パーカッション、シューマニック・ビーツなどと称されるShackleton 。今年3月の2回目のDUBSTEP RUDE来日時に伴い、インタビューを敢行。
“私の意見では、バンドでもし、実験的なことをやるなら本当に良いミュージシャンでなくてはならないと思います。例えば、CANは個々に高いミュージシャンであったから、あのような素晴らしい実験的な音楽が生まれました。”
インタビュー:Shackleton
インタビュアー:TUTTLE
通訳:大野耕平
Photo:横山
at. MarginalRecords, NOON
Q このようなインタビューは通常受けないと聞き メディアの露出を避けてるのでしょうか?
A 僕がメディアに露出するのを嫌がるには様々な理由があります。
本当はこのようなインタビューも断ってるんです。今回は世界ツアー中で、Dubstep Rude
に出演するのも2回目だから受けたんだ。
一つ目の理由は僕の音楽をそんなに好きでもない人に買ってほしくないからです。
インターネット、雑誌等で僕のレコードに関するレビューを見て、買ってみた。でも、
「がっかりした」、「思ってたのと違うかった」・・・なんてことは避けたいからね。
僕が思うに、最近はレビューを書いて世界に配信するなんて誰でもできるから。もっと
有機的なやり取りを重視したいんだよ。レコードやCDを実際に聞いて、買って欲しな。
プロモーション用の文面って似たような文面ばっかりで飽き飽きするよ。
そんな文面にだまされずに、聞いて気に入った人が買うことを切に願うよ。
二つ目の理由は、現在、世界の音楽シーンは私が思うよりも大きく深いものであったことだ。
そんなにプロモーションをしなくたって、好きな誰かが聞いてくれる。
それなのに、なぜ必要以上に宣伝する必要がある?僕は今の現状で十分満足だよ。
イギリスとは全く逆の世界にある、文化の全く違う日本に来ても、こうやって聞いてくれてる人がいる。素晴らしいよ!
Q ベルリンに移住した理由を教えてください。
A これにもたくさんの理由がある。
ベルリンに移住する前はロンドンに10年近くいたし、ロンドンを満喫してたよ。いろんな楽しい経験をした。でもある日、急にロンドンにいることが楽しくなくなったんだ。
ロンドンは住むのが難しい町だよ。どこに行っても人は多いし、町は汚いし・・・。家賃
が高くて狭い家にしか住めないし、音楽つくってるのに壁が薄くて大きな音を出せない。
もし、その町が気に入らないんなら、そこに住んでる理由も無い訳です。
ベルリンに友達がいたのも大きな理由ですね。ロンドンでは正直、Skull Discoはそこまで
人気がなかった。ベルリンの人の方が興味を持ってくれてたんだ。いつもベルリンの人達は僕に好意的だった。何かを変えてみる良いチャンスだったんだ。
Q ベルリンに移住後、テクノのレーベル Perlonからリリースする運びとなる訳ですが、経緯を教えてください。
A 期待するほど面白い経緯はないんだ(笑)。PerlonのレーベルオーナーのZipは、前から僕の音楽を気に入ってくれてた。いつも、僕のつくる音楽にエキサイトしてたよ。
そんな経緯で、PerlonのRICARDO VILLALOBOSとお互いの曲をRemixしたんだ。それは僕のキャリアにとって非常に重要な出来事だった。何か良いお返しができないかと思い、Perlonからアルバムをリリースする運びとなったんだ。
私が思うPerlonのいいところは、しつこいですが「過剰なプロモーション」をしないことです。
誰かが、Marginal Recordに来て、「Perlonから新しいアルバムがでている」と思い試聴する。
そして、良いか悪いかをその時判断する・・・これが私の望む形です。
可能であれば雑誌、インターネット等の情報から買うのではなく、実際に聞いて判断して欲しいですね。
大多数の人はPerlonはミニマルテクノのレーベルだと思っているでしょう。ただ、Zipはそのように思っていない。私のレコードをリリースした時、それは彼にとって新たな良い挑戦であったし、私にとってもそうだった。Skull Discoを聞いてきた人は、今やSkull Discoの音を求めてSkull Discoを聞いている。Perlonのファンも今までのPerlonの音を予期している。
ただ、それはZipも私も求める形では無いんです。聴いている人の耳をリセットする意味でもPerlonからのリリースは非常に効果的であったと考えます。あくまでも私の意見ですけどね。
Q 今後はベルリンでどのような活動を予定していますか?
A Perlonからのリリースに私は非常に満足していますが、今後、Perlonからリリースすることは当分無いでしょう。私は自分で全てをやることに慣れてしまってますからね(笑)。
ただ、私が思うに、新しいレーベルを立ちあげる前にはコンセプトをしっかり持つことが重要です。そういったコンセプトを持たずにレーベルを立ち上げるのは本末転倒ですから。
Q 以前来日した際に、若かりしころ、アバンギャルド、オルタネイティブ、ノイズを聴いてきたとおしゃってましたが、例えばゼニゲバとか、そのような音楽は今も好きですか?
A 僕が幅広い音楽が好きなんで、「これだけが好き」みたいのは無いです。正直、昔と好きな音楽は変わってます。アバンギャルド、オルタネイティブ、ノイズが好きだったのは15年~20年くらい前かな。そのころに日本のバンドで、「ゼニゲバ」が好きだった。ハードコアパンクのような、実験的なノイズバンドとでもいうのでしょうか・・・。「Godfresh」も私の最も好きなバンドの一つですが、私の好みが何かと聞かれると、非常に難しい質問です。ヘビーとかパンク的であるとか、そういう要素ではなく、どちらも私にとってサイケデリックで多面的な音楽であるところが気に入ってるのかもしれません。
初期の「Godfresh」は「Can」や他の70年初期ジャーマンロックにも通じると思うし、同じような要素を感じられます。それらの共通点を見つけることが好きなのかもしれません。
「Godfresh」ばかり取り上げる形となりますが、「Godfresh」のボーカルは「Leonard NormanCohen」に大きく影響を受けたと公言しています。Lenard Chohenはクラシックギターをゆらりと弾くスタイルで、Godfreshとは音楽的に全く反対のスタイルのように聞こえますが、私にとっては、似たような雰囲気、キャラクターを持つ音楽なんですよ。ジャンル、楽器は重要ではなく、何を伝えたいかが重要と考えます。
Q レコードでのリリースをやめるアーティストが多いなか、レコードでのリリースを続ける理由は何故なのでしょうか?
A レコードを買う方が大勢いらっしゃるからです。私はDJやリスナーの方々にレコードを聞くよう強制しません。CDやMP3でも全く問題ないと考えています。ただ、レコードを買うかたは未だにたくさんいらっしゃるので、レコードでのリリースも継続しているのです。
私は現在35歳で、MP3で音楽を購入する世代ではなく、MP3については、あまり私も利用しないので詳しくは知らないですが、CDが欲しいかたがいればCDで買えばいいし、レコードが欲しい人はレコードを買えばいいと考えます。
ただ、一つ嫌いなのは、一つの曲だけをダウンロードする人がいることですね。
買うならアルバム全ての曲を買って欲しいです。若い人たちはそういう習慣になれてしまってるのでしょうが、表面上だけを理解して、中身を理解しない人たちが増えているのは、そういう習慣が影響しているのでしょう。
曲の中の音のつながり、アルバムの中の曲のつながりを聞いて欲しいです。
Q 今後も現在のようなダンスミュージックを作り続けるのでしょうか?それとも、ダンスミュージック以外の音楽を作成する予定はありますか?
A それはわからないですね。一部の人は私の音楽をダンスミュージックとも思ってないでしょう(笑)。今は私が踊りたい音楽を作っているだけです。パーカッションを多用するのも、それが私の感じるグルーブだからです。私は、いつも曲を作るとき、踊りながら作ってますよ。それは楽しいからです。
他の人はドン、チ、ドン、チといったグルーブが踊りやすいと感じるでしょう。あと、ドン、パンといったスネアに中心したのはあまり好きではありませんね。それは彼らが良いと感じるグルーブだからです。好みは色々ですから、人によって踊りたいと思う音楽はばらばらでしょう。
時々、リスンング用の曲を作りたいと思うこともありますね。ただ、私の思う最高のダンスミュージックは私が踊りたくなる音楽です。
このような経験がございませんか?フロアで楽しく踊っていて、曲が変わったとたんフロアは大盛り上がり。しかし、あなたは盛り上がるどころか、冷めてしまった…。
Q 以前、バンドをやられていたと聞きました。今後、そのようなことはありえますか?
A 気分が向いたらあるかもしれませんね。ただ、私は一人で全てをコントロールするのになれてしまいました。ただ、バンドの場合、自然発生的な爆発力で最高の曲ができる時があります。そのような経験は一人でできないので、正直、そのような感覚が無いのは寂しいですね。
私の意見では、バンドでもし、実験的なことをやるなら本当に良いミュージシャンでなくてはならないと思います。例えば、CANは個々に高いミュージシャンであったから、あのような素晴らしい実験的な音楽が生まれました。
コンピュータではいくら誤っても、後で修正できますから…音楽家としてそれほど高いスキルをもっていなくとも、良い音楽を作成できるのです。
Q 日本は二回目の来日となりますが、外からみて面白い点はございますか?
A 確かに、イギリスとは全てが異なりますね。ただ、イギリスには現在たくさんの民族、人種が存在するので、イギリスの文化はこれだとは、もはや言えないのですが
例えば、朝の4時まで空いてるレコードなんかは無いですね…
和式のトイレとかをはじめて見たときは、面白いと思いました。ただ、どの文化にも理由があると思うので、
それを変だ、可笑しいとはおもいません。笑うのは簡単ですが、そんなことはどうでもいいことですよ。人と人は違うものですから
そもそも、他の文化が自分の文化より劣るという優越感から、笑ってるのたと思うので、正直それは僕にとって不愉快ですね
それにイギリスに誇れる文化なんてないですよLost In Translation っていう映画を見たけどあれは本当にくだらない映画だったよ。
日本の文化はクレイジーだって言いたいんだろうけど実際は、世界中のメインストリームといわれるものはもっとクレイジーさ。
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